新人看護師のみなさん!病院の業務は少しずつ慣れてきましたか?
覚えることがたくさんでパンクしそうになりますよね。゚(゚´ω`゚)゚。
それに加え、看護師間の申し送りでは多くの医療用語が使われるので聞き取るだけでも必死な状況!
私も新人時代は正直何を言ってるかさっぱりわかりませんでした(ˊo̴̶̷̤ ᴗ o̴̶̷̤ˋ)
そのため今回は、
- 看護学校では習うことのない用語
- 病院でオリエンテーションがない用語
- 使用頻度が多い用語
これらの条件から
についてお話していきたいと思います。
新人看護師さんの『?』を少しでも解消できたら嬉しいです!
ここで注意が1つ!
以下で紹介する用語は患者さんや家族さんの前で使うことは控えましょうね(ˊo̴̶̷̤ ᴗ o̴̶̷̤ˋ)
ナースステーションで使われる用語10選!
『エント』
明日『エント』の患者さんいるから準備よろしくね!
…??何を準備すればいいんだろう…。
ドイツ語のEntlassen(エントラッセン)が語源となっています。
入院は”入院”とそのまま表現されますが、退院の時は上記表現をよくするので覚えておきましょう!
『ステルベン』
〇号の患者さん、昨晩に『ステった』みたいだね…。
『ステった』…?なにか失くしたのかな?
これもドイツ語のsterben(ステルベン)が語源となっています。
病院では”死”に直面する機会が多いです。
このように表現する理由として、
- 公の場で使用する際、周囲にわからないようにする
- 「死ぬ」「亡くなる」という直接的表現は重すぎると感じている
上記理由によりこの用語が使用されていると言われています。
『タキる』
レート(脈拍)が『タキってる』ね。先生に報告しよう!
何を報告すればいいのー!??
英語のtachycardia(タキカルディア)が語源となっています。
よくモニターの波形を見る際に、脈拍(レート)が早くなると上記表現をするので覚えておきましょう!
『マンマ』
『マンマ』の手術後だから血圧測定注意してね!
『マンマ』…?ご飯…?
英語のmammary cancer(マンマリーキャンサー)が語源となっています。
乳がんの検診でよく耳にする”マンモグラフィー”とセットにすると覚えやすいですね(ˊo̴̶̷̤ ᴗ o̴̶̷̤ˋ)
『メタ』
『メタ』が進行してるから状態変化注意してね!
『メタ』ってそんなに危険なものなの…???
英語のmetastasis(メタスターシス)が語源となっています。
- 脳にがんが転移することを『脳メタ』
- 骨に転移することを『骨メタ』
- 多数の転移を認めている場合は『メタメタ』
と表現します。
がん患者の治療を行っている病棟では使用頻度が多いです!
『アナムネ』
入院の『アナムネ』用紙は準備できてる??
用紙?何を準備すればいいのかな?
ドイツ語のanamnese(アナムネーゼ)が語源となっています。
患者さんの入院歴や既往歴、症状や家族構成などを聞きとりをする時に使用する用語です。
新人さんは入院をとる機会が多いので、覚えておきましょう!
『ヘモ』
『ヘモ』がある患者さんだから出血注意ね!
どこから血が出るの…!?
英語のhemorrhoid(ヘモロイド)が語源となってます。
『ヘモ』のある患者さんは出血のリスクがあるので便処置をする際は注意してくださいね。(ˊo̴̶̷̤ ᴗ o̴̶̷̤ˋ)
『ケモ』
今日は『ケモ』が多いよ!副作用に気をつけて!
『ケモ』ってよく聞くけどなんだろう???
英語のchemotherapy(ケモセラピー)が語源となっています。
がんの治療方法の1つで注射や内服によってがんの増殖を抑えたり、がんを破壊したりします。
がん患者さんの治療病棟では頻繁に耳にするので覚えておきましょう!
『イベント』
今日は『イベント』がたくさんだから協力していこう!
病院で何かイベント事があるのかな???
なぜ『イベント』という表現をするのか分かりませんが、経験した病院すべて同じ表現をしてました。
しかし患者さんや家族さんが耳にした時、聞こえがいいものではない用語の1つです。
耳にする機会は多いですが、表向きの表現ではないのでできるだけ使わないようにしましょう!
『ネッパツ』
39度まで『ネッパツ』してるから熱型注意してね。
発熱のことだよね…?なんで逆でいうの??
語源はなく、看護用語の1つとして申し送り時などによく使用します。
なぜこのように呼ばれているのかは不明ですが、『発熱』に比べ『ネッパツ』という表現の方が緊迫感が増す印象があります。
申し送り時使用する頻度No.1です!(ˊo̴̶̷̤ ᴗ o̴̶̷̤ˋ)
まとめ:隠れ用語は英語やドイツ語の頭文字をとるものが多い
今回よく使われる隠れ用語を調べるにあたり、
英語やドイツ語の頭文字をとるものが多い
ということが分かりました。
理由としては…
- 日本が西洋の医療を学び始めた当時、ドイツ医学を採用していたこと
- 世界で最も使われている英語が、現在の医療現場で普及し始めたこと
があげられます。
今回記事を書いて語源の理由を私も初めて知りました(ˊo̴̶̷̤ ᴗ o̴̶̷̤ˋ)
医師のカルテで英語やドイツ語で表現されているのも納得できました。
しかし患者さんや家族さんにとって、
『何を表現しているのか分からない言葉』
は不快でしかありません。
使用する場面や状況を考え、時には使用しないといった選択が必要となります。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
Twitter(@nurse_hsp)もしてますので、もしよければ覗いてみてください(ˊo̴̶̷̤ ᴗ o̴̶̷̤ˋ)
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